フォトアルバム

バトゥ・フェリンギ・ビーチにて

ビーチを舞う鳥になれ


 今日は寒い日本を抜け出して、懐かしのペナン島時代の写真を引っ張り出そうかな。右の写真は島の北部にあるビーチリゾート<バトゥ・フェリンギ>。青い海に青い空がくっきり映し出されているけれど、実はペナンはこれほど澄んだ青い空はザラにはない。意外と曇った日が多かった。

 ここを訪れる日本人観光客は雲ひとつない青空を見上げて「やぁ、良い天気ですね」などという。しかし現地に住むマレーシア人たちはこんな日は顔を曇らせる、「や〜ねぇ、暑くて」。常夏のペナンに住む人たちは曇り空、できれば小雨がぱらつくような日が大好き、所変われば習慣も違ってくる。「冬」を知ってる日本人は快晴が好きだ。しかし、日本の夏は35度を超える<猛暑日>が珍しくなくなった。夏だけのことを言えばペナンは日中でもせいぜい33度止まりだから向こうが過ごしやすい。

 バトゥ・フェリンギには美しい砂浜と岬の景色だけではなく、各種のマリンスポーツ、数々の高級ホテル、レストランに加え屋台やナイトマーケット(夜店の並んだストリート)がある。
 日中はビーチでパラセールに人気が集まる。値段の交渉も楽しく彼らの言い値では高すぎて話にならない。日本人は比較的ネゴシが苦手、いつかそばで聞いていたとき欧米人のうまさに舌を巻いたことがあった。とまれ、交渉がまとまれば下の写真のように嬌声を上げながら空に舞い上がることができ、束の間だが鳥になることができる。