一枚の写真

ペナン島の夕暮れ

ペナン島の夕暮れ」


 マラッカ海峡に夕闇が迫っていた。時間は午後7時を少しすぎた頃、一年中ほとんど変わらずこの時間に日は沈む。
 この写真は自分たちの住むコンドミニアムに向かう途中のフェリーから撮影した。実際はかなり暗いのだがデジカメで撮るとこれほど明るさが残った景色になる。


 島の中央に聳えているのはペナンのランドマークタワーで「コムタービル」である。そのビルを取り囲むようにある周囲の町はジョージタウンと呼ばれ、マレーシアではKL(クアラルンプール)に次いで二番目の商業都市である。最近、このジョージタウンという名称を変えようではないかという運動が行われていると聞く。
 名前の由来はこの島を発見したイギリス人船長フランシスライトが、当時の母国の国王にちなんでつけたもの。時は1786年8月11日だった。この島は今でこそチャイニーズ・マレーシアンが67%もいて中国色がやや強くなっているものの、島全体は建物や名称に英国のコロニー時代の歴史や文化が根強く残っている。