妙義山

妙義山



 群馬県はかつて「上毛」と呼ばれていました。今でも地元の新聞は上毛新聞です。
 もうすこし詳しく説明すると、群馬および栃木を大昔に毛の国と呼んでいたそうです。(なんでかなぁ?なんで「毛」なのか分かりません。養蚕の糸のことなのかも)のちにふたつは分けられ上つ毛の国と、下つ毛の国となります。字で書くと上野(かみつけ)と下野(しもつけ)とやはり毛が付いています。でも「下つ毛」なんてナントナク色っぽくていいですね。


 上毛三山と呼ばれる山があり、赤城山榛名山とこの妙義山を指します。群馬で育った私は、小学校の運動会でチーム編成する時これらの山が使われました。今はどうか知りませんが、あの当時生徒数が多く、赤城団(赤)、榛名団(青)、妙義団(黄色)ではとても足らず、浅間団(紫)と白根団(白)と5組に分けたことを覚えています。今の少子化では考えられません。

 
 今日の写真は先日高速道路から撮った妙義山の写真を取り上げました。この角度の写真はかなり珍しいと思います。
 妙義山は東京から比較的近いので登った方も多いと思われますが、鎖場を伝わって登るスリル満点の岩山です。白雲山、金洞山、金鶏山の三つの山からなる妙義山は、四国小豆島の寒霞渓、九州大分の耶馬溪と並んで日本三大奇勝と呼ばれています。

 石門郡、大砲岩、ローソク岩、星穴岳など奇岩、奇石が来山したものの肝を冷やす大自然の造形美は一見の価値ありです。特に紅葉の時期は感銘を残すでしょう。先の運動会で黄色を使うのはその紅葉の色に因んでのことと考えています。

 標高は1104mとそれほど高くはありません。石門という奇岩の造形美は一度でも見ると強い印象に残ります。私は中でも第四石門の窓越しに見える大砲岩は強く記憶にあります。写真でご紹介できないのが残念です。