めくるめく季節は変わる

秋の色が徐々に


 
 あの暑かった“夏”はどこへ行ったんでしょうね、しみじみと深い秋です。


 近くの公園の樹木が日一日と彩りを変える様を見ていると、日本人の切り替えの早さや移ろう心模様はこうした季節に関係あるのかなと思ってしまいます。実際はそんなこと根拠がない話なんでしょうが…。

 それにしてももうすぐ「立冬」、言ってみれば<冬が始まりますよ〜!>という感じ。本来ならその日から「立春」にいたるまで冬のはずですが、周囲は秋真っ只中です。地球の環境が変わったせいか暦とのズレもはっきりしてきました。いずれにせよ、時は何とも駿馬のように早い脚を持っています。

 
 人は、これから暖かくなるという季節より寒さに向かう時の方が精神的に落ち着くのでしょうか、なにか心の準備をしなければ---みたいな、冬眠に入る熊の心境がわかっちゃうような、ちょっとした緊張感を持ちます。
 先日、外で食事をした時、お料理の皿にさりげなく色づきかけた紅葉の葉が…、何とも心憎い演出で、なんか普通の定食御膳も心がホンワカするようで、いつもの倍ぐらいおいしくいただくことができました。こういった季節感のある気配りって、日本独特の良さなんじゃないでしょうか。

 季節の変わり目は風邪をひきやすいからと注意してましたが、ちょっと油断して軽い症状が出ました。先日、本格的な風邪を数年引いてないと書いたばかりなのにね。拙文をお読みいただいている皆様も、どうかお気を付けください。