コジローのひとり言

ピラカンサス


 ------------ ダイスケ勝ち投手
 ボストン・レッドソックスはぎりぎりでワールドシリーズの切符を手にしたね、それも松坂大輔で。前回の試合では打ちのめされ、ロッカーでうなだれている姿が<自信喪失>とか、<何十億の無駄使い>なんて新聞に叩かれていたけど、最後に力が出て良かった。火事場の馬鹿力かな。
 ここまで、ポストシーズン0勝1敗、防御率6.75だって、ひどい数字だったけど、結局チームメイトが「ダイスケがマウンドに立てば必ず勝てる」と彼を信じて言ってくれたらしい。チームって言うのはいいね、そんなときお互い助け合えるからね。
それと、忘れちゃいけないのは岡島の存在で、本当にキラキラ光ってる。巨人をお払い箱になった選手だが、コーチがしっかり教えれば選手は見違えるように変わるという証明かな。お金だけでメンツを揃えるなんてモノホンのチームじゃないんだろう。その巨人が抑えと中継ぎで数年来苦しんでいるというのは何たる皮肉か。
 これで松井稼頭央ロッキーズと闘うことになった。かつては西武ライオンズで内野を守り、ダイスケのケツを眺めていた相手がライバルとはね、これもまた奇遇と言えば奇遇だ。


 ------------ 「フライデー」
 先々週、「時津風部屋の暴行事件に関する記事作成の過程で重大なミスが発生した」とかで、前代未聞の「発売中止」で話題になったフライデーは再開して何となく鞘に収まったようだが、大方の見方はもう駄目じゃないかと言ってる。もう、写真週刊誌そのものが落ち目なんだろうね。関係者さえ「採算のとれない写真週刊誌を苦々しく思っている人は出版社の内外に少なくない」と言い切っちゃった。まず第一に部数の落ちが激しい、そのうえ取材の仕方は庶民を敵に回した格好なのだから売れるはずはない。逆風が吹いて当然だ。
 このテの雑誌ばかりじゃない、新聞の部数なんかもほとんどいい加減である。公表している数字なんか全く信じられない、まるで、昔のメーデーに集まった人数のようなもの。警察と主催者の発表が天と地ほどかけ離れていてよく笑い物になった。それにしてもこの国には偽装がはびこりすぎている。出版社の部数疑惑なんかまだかわいいもんだね。
 フライデーと言えば、昭和61年のビートたけしらによる講談社のフライデー編集部襲撃事件があった。あそこは大塚警察署の隣と言っていいくらい近くで、私が住んでいた所からも遠くなかったのでずいぶん驚いた記憶もある。一回だけだけれど私の写真も載ったことがあったっけ、大した写真じゃなかったのにずいぶんなお小遣いをいただいた思い出がある。もう、写真週刊誌は売れなくなったか、、時代ですな。


 ------------- 今度は呉服の強引なセールス

 インターネットのニュースによると、<愛知県などの60〜70代の女性6人が22日、呉服を強引に買わせてクレジット契約を結ばせたとして、呉服販売「健勝苑」(京都市)のグループ会社など3社と信販会社「クオーク」(東京都)など2社に、支払い済みの代金計約1800万円の返還と、未払い金約800万円の債務不存在確認を求める訴訟を名古屋、秋田、千葉の各地裁に起こした>そうだ。最近は一口にオンナと言えなくなったね。
 手口は聞くだけでも驚きで、展示会に来た女性を数人の従業員で取り囲んで勧誘し、とても払えないのを承知で強引に買わせたという。信販会社も信販会社で販売方法に問題があると知りながら、わざといい加減な審査でクレジット契約を結ばせたとのことだ。こう言うのを「悪の一蓮托生」という。
 ずいぶん昔のことだが、マル○○真綿という会社があって、田舎の両親の蒲団を剥がして持ち帰り、新品を持ち込んで25万円という高額なお金を奪った事実がある。私は故郷(くに)に飛んで帰り、領収書から相手を割り出して交渉しようとした。しかし、両親はそれはするなと私を諌(いさ)めた。私は東京に住んでいたが、両親はその悪人の町に住み続けなければならない。後々のことを考えて泣き寝入りをすることにしたんだと思う。その両親もすでに旅立った。今でも思い出すとハラワタが煮えくりかえる。どうしてそういった卑劣な連中はいつまでものさばっているんだろうか。まぁ、布団や呉服だけの話ではないが…。


 狭い庭にピラカンサスがたくさん実をつけている。それを鳥が食べに来る。ガラス越しに野鳥の観察ができる。
 すこし調べたらPyracantha(ピラカンサ)は、ギリシャ語の「pyro(炎)+ acantha(刺)」が語源なんだとか。あとからスを最後に付けたようだ。確かに火のような真っ赤な実をつけ、枝には刺がある。


  ♪赤い鳥小鳥、なぜ、なぜ赤い、赤い実を食べた〜