夏の案山子

夏の案山子


 ひと頃の暑さは遠のいたものの、最近バテが来たのか却って昨日今日の方が体がだるく疲れを感じる。それでも、明日のコンペに備え練習場に行ってきた。一夜漬けでうまくなるわけないのは分かってるのになぜ行くんだろう?自分でもわからない。結構真面目に打ち込んだのでバテバテで帰ってきた。

 近くに小さな田んぼがある。梅雨の入り口にここで小学生たちが田植えをしていたような記憶がある。実験農場かもしれない。久しぶりで通ったら、案山子がふたつ立っていた。稲の穂もすくすく伸びて、雀よけの網も張ってあった。蜻蛉が飛びまわり秋の収穫を待ってる。なかなか良い光景だったので一枚撮ってみた。案山子、最近はあまり見ないが子供の頃はどこにでもあった。雀を追いかけるには迫力に乏しく、服装はその時代の古着を使ったりしていてなんとなくユーモラスに感じるという印象がある。

  案山子にもうしろ向かれし栖かな  小林一茶