何かが変?

自然の森は美しい


 今日、三重県伊勢市で市長が生活習慣病予防をPRするために、自身で企画した「7人のメタボ侍 内臓脂肪を斬る!」と題して市の幹部が参加していたが、そのうちの一人が亡くなったんだそうだ。Tシャツと短パン姿で自宅近くの路上に倒れているのを通行人に発見されたが、死因は虚血性心不全でジョギングかウオーキング中だったとみられている。
 亡くなった方は実にお気の毒だ、健康増進をしながら命を落とすなんて考えていなかっただろうに。でも、何かが違うんだよな、毎日この暑さだ、自分が犠牲になってしまっては元も子も無くなる。いやいや、減量に勤しんでいる自分も決して人ごとではない。それぞれ人に合った減量の方法があるんだろう、犠牲を無駄にしてはいけない。

 神奈川県藤沢市は「気象庁から東海地震注意報が発表されました。東海地方を震源とする大地震の発生の可能性が高まっています」などと防災無線を通じて誤報を流したんだそうだ。ありうるかな、こんなこと、このクソ暑い時に…。ペルーの地震気象庁津波注意報を発令したのを受け、災害対策課の職員が放送機器のボタンを押し間違ったのが原因だって?こんな単純ミスが起こるなんて信じられないが結局どんな優秀なシステムでも、人間が操作を誤ればそれっきりということ。一年位前、東証の株取引でみずほ証券の若い社員が買値と口数の逆注文を出して数百億の損害を会社に与えたことがある。証券取り引きを司る最先端のシステムでもこんなこともある。今回は市民から「本当に東海地震は来るのか」と問い合わせが430件も殺到したそうだ。ただでさえ東海地震に対しては365日24時間、ビクビク神経をすり減らし心配しながら暮らす市民にとって冗談で済むミスではない。どうも、何かが違ってるんだよな。

 一昨日、FRBの利下げの話を何んとなく書いた。今日は日本でも株は暴落、874円下がった。ついさっきのニュースで米連邦準備理事会(FRB)は中央銀行が貸し付けの際の基準金利である公定歩合を急きょ0.5%引き下げて5.75%としたことが流れた。これで今夜のダウ平均は三桁の株高を呈していて市場は少しずつ落ち着くかもしれない。日本は最近個人投資家が増えている、今の状況でパニックを起こしいわゆる<ろうばい売り>が重なったのも不思議ではない。真夏に冷水をぶっかけられたような状況で、しばらくこのショックは取れそうもないだろうな。
 でも、何かが違うんだよな。専門的な知識がないから何も分からない。でも、地球規模の温暖化が進み海の中や農産物がどんどん異常をきたしている段階で安定した市場経済は維持できるんだろうか。なんか見せかけの成長を果たしているような気がする。今や人類は天に向かってつばを吐く状況に見えて仕方がない。ペルーの地震が温暖化で地温の上昇していることと結びつけたらトーシローと笑われるだろう。でも、はっきりしてるのは枯渇してゆく石油資源と絶滅種の激増だ。人類が希望にあふれて子供たちの将来を築いているという図ではないような気がする。何かが変だが何をしたらいいのかもよくわからない。

 真昼間、甲子園で汗まみれになってボールを追いかけている高校球児たちの流れる汗を見ていると、体のどこからか力が湧いてくる。彼らには<熱中症>という言葉はなく<熱中する>という姿がある、羨ましい。