ひゃっこ豆腐

ひまわり


 今日は午前中松戸の金ヶ作というところに出かけた。それ以外は自分の部屋に引きこもり本を読んだ、いや、読もうとした。ところがこう暑いのと昨日の疲れが残っていて、2、3ページ進んだだけで眠くなる。それで昼寝、また起きて読んで昼寝と3回くらい繰り返した。それでも夜には一冊を読破した。

 夕食に冷奴を食べた。妙な言い方だがもうビールなしでも食べられる。豆腐も納豆もルーツはインドにあって大陸を伝わって来日したらしい。
 大陸伝来でも日本人は独自の季節感を盛り込む。冷たい水につけておいてから正方形に切り器に盛る。葱の微塵切り、おろし生姜に鰹節とわずかな紫蘇を加えるだけ。こんな簡単でおいしいし体に良い食べ物は少ない。日本人に生まれてよかったと思わせる食べ物のベストテンに入るんじゃないか。冷やっこいので「ひゃっこ豆腐」がやがて奴豆腐になったという説をどこかで聞いたことがある。「若うして奴豆腐の好みかな」という古い句があったな。 
 冷奴水を自慢に出されたり  (野村喜舟) 
 庭にそれは可愛い向日葵が咲いている。たった1メートルほどの小さな鉢植えだが盛夏ともなれば4週間は楽しめる。ひとつが盛りを過ぎると待っていたように次々と蕾が開く。キク科の1年草で原産はアメリカなんだそうだ。今は世界中に咲いているようだが、日本では向日葵を日車または日輪草、または天竺葵などとも呼び古来花のネーミングで楽しんでいる風情がある。
 眩しげにアポロン追うや日輪草