クイズ神社?

久伊豆神社

 昨日置き忘れてきたクラブを受け取りに行ってきた。二人分が無事に戻ってホッとする。

 遠回りして帰ろうということになり、越谷市にある「久伊豆(ひさいず)神社」に立ち寄った。そもそも越谷市は生まれて初めて訪れた町である。しかし町の名前はテレビ朝日の「八州廻り、桑山十兵衛」でよく耳にする街で、江戸時代から越ケ谷町や草加日光街道に沿った位置にあり宿場町として栄えた。今は宿場町という風情はあまり感じられなかったが、落ち着いた地方の小都市を形成していた。町の方に聞けば人口もほぼ32万人だという、東京の中野区に匹敵する。特別な観光地や名所があるわけでもない、日中移動する人口は少ないのだろう。

 そんな町の中に「久伊豆神社」があった。町の方たちのよりどころ的存在なのかもしれない。境内も広く神々しい空気に包まれている。入って左手に池があり、中島には水天宮が祀られ数え切れないほどの亀が住んでいた。我々が池の傍に立つと、まるで潜水艦のように鼻先を突き出した亀が次から次に寄ってくる。
 ここではなく岩槻にある久伊豆神社ではちょうど20年前、第11回、アメリカ横断ウルトラクイズの会場になったそうだ。たしかに久伊豆はクイズとも読める。読めば読めるけど、、まぁ、よくやるねぇ。

 池の脇には県指定の天然記念物となっている藤がある。なんと2百年を超えているというからびっくりした。たしかにその根は七本に分かれ奇怪な獣のように地上に張り出し、実にグロテスクなオブジェを思わせる。藤だから5月中には咲くだろう。来年はぜひ来てみたい、この藤棚なら圧倒されるだろう。

 本殿の裏手には瀟洒とは言えないが比較的新しい拝殿があった。先の第二次世界大戦中、パラオ共和国にあった南洋神社をしのび2004年に建立されたそうだ。埼玉県の前知事の土屋さんが深く関わっていたという話を聞いた。そして、なぜかこの神社の紋は立葵だった、なにか徳川家と関係があったという証拠だろう。
このブログでは1日1枚しか写真は掲載できない。話題に出たそれぞれを記録しておきたいが今日はこの平凡な1枚に決めた。