奇跡は起こった

幸せの黄色いバラ

青い薔薇の話題に寄せて


 少し車を飛ばして、さるフラワー・パークに行ってきた。お目当ては薔薇の花、この時期だから屋外には咲かない、温室は美しいバラで溢れていた。着ていた白いジャンパーの袖が、刺(とげ)でところどころかぎ裂きになることも忘れて15分くらいシャッターを押し続けていたようだ。今日は幸せの黄色いバラを載せてみた。


 最近、青いバラの話題が巷を賑わしている。法律により完成から5年を経てやっと2009年から発売できることになった。ついこの間まで「青いバラ」は「不可能」の代名詞だった。
 5000年以上昔から、数えきれない人々がその手で研究と交配を繰り返し、じつに2万5000もの品種が生まれた。にもかかわらず薔薇とダリアで青い花を咲かせた人は一人としていなかった。
 しかし2004年に遺伝子組み換え技術を使ったサントリー株式会社先進コア技術研究所とオーストラリアのベンチャー企業の共同研究のグループが奇跡を起こしたのだ。スコッチウイスキースコットランド)に対する感謝の気持ちをと、青いバラに夢を馳せ開発に14年を費やしたサントリーの元社長、故佐治敬三さん(1999年11月4日死去)がそのことを知ったら墓にジッとしてなんかいられないんじゃないかな。
 現在でも青いバラはある。それはオランダかどこかから長野県の業者が輸入していて、青いインクを吸い上げさせたものらしい。まぁ、「青いバラ」本来ではないという雰囲気、こちらは一本500円程度で売っているとのことだ。サントリーが開発した話題の青いバラは一体いくらくらいになるのかな?その5倍くらいじゃないか?発売されたらちょっと無理して2〜3本買ってみたいな。

 
 鳥は鳥として生きている
 花は花として生きている
 しかし、、、 
 人は人として…
   愚鈍で愚直に
    生きようとはしない