コジローのひとり言

芳香を持つ黄色い花


 
 ---------オーストラリアの異常気象
 オーストラリアは今、1000年に一度と言われる干ばつに襲われています。首都キャンベラではイースタン・グレー・カンガルーが通常の生息地に草がなくなり、とうとう住宅街に出現し始めたようです。住宅地に来れば、水をまいて手入れをされた学校や市のスポーツ施設の草が食べられるからです。この異常事態はおよそ想定外だったようで、動物学者は今後もトカゲなどたくさんの動物たちの生態系が崩れると警告しています。
 お国が違うと考え方が違います。オーストラリア国防省は最近の深刻な被害に対応するため、ある計画を立てました。その計画とは臨時で大量のハンターを雇い、首都キャンベラ周辺に生息するカンガルー6500頭のうち、約半分を駆除してしまおうというのです。
 いかにもやることが乱暴です、当然動物愛護団体から非難が集中しているとのこと。当然と言えばあまりにも当然で、「まるで雑草を処理するかのようではないか」との言い方に説得力があります。 
 今回の干ばつは非常に深刻で、クイーンズランド州では「下水を飲み水にリサイクルするしか方法がない」というところまで行ってしまったようです。とかく日本人は他国の出来事と片付けがちですが、オーストラリアだけで留まる話ではなさそうです。対岸の火事ではなくやがてツケが回ってくることがないように対策を取るべきでしょう。ゴアさんの警告に耳を傾けず、環境を、地球を破壊し続ける人間という動物は将来どんなことになるんでしょう。


 シドニーで昨日、庭に水を撒いていた男性に通行人が注意したところその方が水を掛けられたことで喧嘩になり、水を撒いていた方が殺されたというニュースは、まさか将来の暗示ではないでしょうね。環境破壊は人間性さえぶっ壊してしまうようです。


 ------------ 中日が優勝
 名古屋は盛り上がってるようです。今日から優勝記念セールも始まりました。何せ53年ぶりというのですから地元のファンたちは確かに感激もあるでしょう。
 シーズン2位のドラゴンズは、ポストシーズンを9勝1敗で駆け抜けました。確かに強かった。落合監督は周囲のマスコミ雀の言葉に迎合せず、一路優勝へ向かって安易な妥協をしなかったことが証明されました。落合監督は日本人には少ないタイプの自立型指導者とも感じられます。だから「オレ流」などという敬意を含んだ言葉で表現されるのでしょう。


 日本シリーズ第5戦ではパーフェクトだった山井投手に、9回抑えの岩瀬を出したことが議論になっているようです。賛否両論入り乱れていますが、どちらが正しいという話ではありませんね。ファン感情とはそんなものでしょう。半世紀ぶりの優勝に寄せられた祝福の花束のようなものです。
 ただ、チームを勝利に導いた監督を批判する意見が半数というのもちょっと驚きです。落合監督が言うように、ファンの声援に「勝つこと」でこたえるのが監督の使命となれば、あの交代は病むなしだったかもしれません 。山井自身ももういっぱいいっぱいという意思をベンチでハッキリ示したようです。(岩瀬さんがいるし、ドラゴンズの最後の締めくくりは任せるべきかという配慮もあったでしょうが…)
 結果はまず勝利してペナントを手に入れたこと、たとえ二人掛かりであっても<完全試合>を成し遂げたことを考えればそれで良かったのではと思います。言われるように、ベンチの中のことはベンチの中の人間しか分からないのですから。
 交代か続投か、時間を二つに使い分けられないのが世の中ですが、こんなケースでよくあるのが記録がかかってるのを気に留めるあまり、投手交代を逡巡して同点や逆転されると「なぜ代えなかったんだ、シリーズ優勝が掛かってるのに、あそこはだれが考えても岩瀬だろう---シリーズに汚点を残した小心な監督だ」なんてこと言わないんでしょうね、強烈批判派の玉木正之さんは、?、おなじく江本孟紀さんなら言いそうだけど、、(笑)
 

 ------------ 香りのよい黄色い花
 なんて言う名前か分かりません。少し強いけれどほど良い香りを周囲に漂わせていました。花は群生していてとても綺麗でした。よく見るとあまり日当たりの良くない場所なのに・・・、黄色だけに碧の中で目立つ感じで風にそよいでいました。