ニッポンは先進国?途上国? 〜 The answer is both.

Zurezuregusa2007-10-02


 今日は少し前、実際にあった出来事をそのまんま書きます。
 9月27日(木)
 この日、できればゴルフの予約を取りたかった。予定は11月下旬、参加は全部で20人を超えるかもしれない。前日までに候補を6コースに絞ってプレーフィやらアクセスやらネットゴルファーの声やら今月まで回ってきたローテーションやら・・・、フーーッ、調べるべきは調べつくした。じっくり電話もしてみた。たかがコースを決めるだけといっても結構ややこしいものだ。おまけに血液型Bというのはサービス精神旺盛な人が多いらしい、自分もそれは認める。
 最終的にここというところがあった。よく知られたAというグループのコースで、ここならもう3回くらいラウンドして勝手も分かるしメンバーのアクセスも悪くない。よし、決まり!さっそく電話する。
「ハイ、オモロイ(モチロン仮名です)カントリー倶楽部です」と相手が出た。
「あっ、どうも。実はコンペの予約、取りたいんですがお願いできます?」と私は話す。
「ありがとうございます、で、いつですか?」
「11月29日です」
「あっ、そうですか、申し訳ありません。実は当コースは2ケ月前から予約を受け賜っております。御手数ですが29日に再度お電話いただけますでしょうか?」
「あっ、二ケ月前なの???ハハ、知らなかった、了解、あさって電話するから」と、なんとなく釈然としなかったけれど、そういう決まりなら何を言っても仕方なかろう。
 9月29日(土)午前10時35分
 再び、オモロイカントリー倶楽部へ。
 「あっ、どうも。実はコンペの予約、取りたいんですがお願いできます?」交渉事が下手な私はいつも決まった台詞しか言わない。
 「ありがとうございます、で、コンペのお日にちは?」この前と違って女性だった。
 「ハイ、11月29日ですが…」
 「あっ、少々お待ち下さい----------(1分くらい待つ)、あのー、申し訳ないんですがご予約は二か月前の午前11時からになりますが---」
 「はぁ、11時ですか?それは知らなかったなぁ、(おととい電話したら日にちだけしか教えてもらわなかった。時間言ってほしかったなぁ----、まぁ、いいか、それ言っても別人じゃ始まらないし電話代と時間の無駄だ、ブツブツ)。今は、、えっと、10時40分ですね。ちょっと早いけどなんとかなりませんか、ちょっとだけフライング・サービスということで、、おじさんこれからお昼寝なんだぁ、、」とかなんとかギャグを入れて気分を解(ほぐ)し、改めて3回目の電話も面倒なのでどうにかしてもらおうと謀った。
 「すみません、どちらのお客さんも平等に時間を決めてますので…」とすまなそうだったが取りつく島はない。
 「そうなの、でも、ひとつ教えてもらって良い?、なぜ11時にならないとダメなの?」と後日の参考のために聞いてみた。
  相手の若い(声じゃわかんないけどね)女性が次に言った言葉に私は飛び上り、天井のボードを二〜三枚突き破ってしまった。というのは冗談です。 
 「11時にならないとこちらのシステムが立ち上がらないんです」    ドヒャ------------!
 結局私はそのグループコースのシステムにそぐわない注文をしたということなのだった。しかたないから3度目の電話で、やっとプレーをさせていただけるご許可はいただいたのでめでたしめでたしなのでした。
 まぁ、2か月という期限を切るのはコースサイドの都合やいたずら予約(あるかどうかわからないし、2か月と関係ない)や、GORAその他に組み込まれて別なルールができたためなどという理由があるのだろう。コースによってはメンバーがそれまでに先行予約する猶予というが、詳しい人に訊いたらそんな早くほとんどのメンバーは予約を取らないという。それにしても客はコースのPCシステムに合わせなければ予約できないなんて---、今は客を確保するのに汲汲として、いろんな企画を立ててもまだまだ十分集まらないコースが多い。コースは自ら営業して取ってくる予約より、何かの情報媒体を見るかして客の方から電話やネットで予約することが多いはずだ。予約は経営の根幹であるし、特にビジターを入れた方が効率が良い。仮に私がそこの経営者なら一冊の『予約簿』を作る。一冊しかないから誰が受けて記入しても決して重複することはない。二か月前の11時になったら(つまり毎日11時)システムにインプットすればいい話である。何か月前でも来ていただける客を逃がさないで済む。(そんなこと考えても私には一文にもならないが)
 コースがお客に便宜を図るのは当たり前のことで、こっちがヘコヘコしてコースのシステムに傅(かしづ)くなんてまさに主客転倒じゃないか。仮に、インターネットの予約システムがそれを阻害しているなら、それこそ客は誰なんだぁ、、と言いたいね。
 日本という国はなんか変だと思う。部分的に紛れもなく先進国なのだが、ある部分でというより、それに関わりシステム(またはマニュアル)を作る上の人と、何の疑問も持たず仕事に携わる人間がものすごく発展途上なのだ。今回は双方がそういう次元でバランスのとれた様子と、象徴的な出来事に巡り合えて幸せだった。<話題に取り上げたコースと写真は関係ありません>