百日紅

百日紅(さるすべり)


 8月の最後に来て急に涼しくなった。そういえば日の暮も気づかない間にずいぶん早くなった。少し遅い気もするが今日食べた梨は実にうまかった。千葉の白井の梨も有名で、梨が好きな自分は夏の間中毎日のように食べている。
 車で走っていて気付いたが、右も左も百日紅の花が咲き競うように輝いている。夏の花の代表はこの花と夾竹桃かな。百日紅に対し夾竹桃は半年紅とも呼ばれるそうだ。たまに唄うフランク永井さんの大阪ぐらしに♪〜花も茜の夾竹桃〜というのがあったな、今度カラオケでやってみようかな。そういえば千日紅という名前を聞いたことがあるがどんな花なのか。百日紅をよく見ると木の大きさや花の付き方にずいぶん差がある。確かに幹は猿が滑りそうなくらいツルツルしている、花は10月頃まで咲くから百日とネーミングしたのか、そのまんまだな。朝晩のひんやりした風に季節の移ろいを感じる。
 咲き満ちて天の簪(かんざし)百日紅  阿部みどり女