寿命はあとなんぼ?

バトゥフェリンギビーチ


 綾小路きみまろが言った、「人間の死亡率は100%です」ちげぇねぇ。

 人は誰でも、『俺(私)は一体いつまで生きられるんだろう』と一度や二度は考えたことがあるはずだ。寿命について特に興味がある向きにはぜひ紹介したいサイトがある。その名も「ザ・デス・クロック」、生年月日、性別、BMI(肥満度)、性分などを入れるだけであ〜ら不思議!自分ばかりか他人の余命がどれくらいあるかをあっという間に計算してくれる。占いでもない、科学に基づいているようではあるがムムッ??というあたりも若干あって何となく楽しさに溢れている。

 URLはhttp://www.deathclock.com/
 開けてみると中央に簡単なデータを入れるボックスがある。普通にやれば1分もあれば充分。BMI値(Body Mass Index)がわからない人は、画面下のほうを見ると<あなたの身長と体重を下に入力してください>とあり、そこに入力すれば一目瞭然。体重はポンド(pound=Lbs)なのでついでに換算を書いておく。1ポンド≒0.45kgである。150ポンドは約68キロ、110ポンドが約50キロということになる。 
 入力を終えてそれっとばかりにクリックすると、一瞬の後に調査対象者がお亡くなりになる日が曜日付きで出るから笑っちゃう。小さいウインドウには墓や髑髏(どくろ)のイラストがあって、死神が現れそうな装丁は大真面目なブラックユーモアのようで実に面白い。残された時間が秒単位で表示され刻々とカウントダウンしてるのは迫真の演出だ。
 おそらくベースになるデータはアメリカ国内の医学上、厚生統計上のものを使っているのだろう。なぜなら入力項目は少ないのに喫煙とか肥満を重視しているからだ。性格を選べというのも非常に興味深く米国人らしいユーモアを感じる。どんなのがあるかというと通常はノーマルだが、ほかにPessimistic(悲観的な)、Optimistic(楽観的な)、Sadistic(加虐趣味の)まで並んでいて楽しい。
 おまけに「あなたは健康についてどんな心配をしているか?」などのアンケートまで付いている。
 入力するパラメーターによって、かなりのばらつきが出たが、自分の場合、結果があまり長生きしそうだったので勘弁してよという気になってしまった。今の体力のままなら許せるけれどと考えることは誰でも同じかな。

 いかにもメイド・イン・アメリカらしいサイトだが、結論は喫煙は止め、体重を落として長生きしなさいという健康の奨励が言いたいのかもしれない。お気の毒にも病気になってしまって医師から宣告されている方は別にして、自分の死期は神のみぞ知る運命にありそれを知らないから生きていける。ということは、いよいよその時が来るまで毎日を大切に、一瞬一瞬を有意義にしなされと理解すべきだ。
 <未来>というくらいだから何が起こるか全くわからない、辛いこともあるかもしれないが楽しいことや予期せぬ出会いがあるかもしれない。一つ一つを、〜のびのびしみじみ〜過ごしていきたいものである。「人生は死ぬまでのひまつぶし」というタイトルには、逆説でこの意味を込めたつもりである。