予定変更

猿の母と子

今日は朝から雨、細君とゴルフに行くつもりだったが止めて明日に順延。コースには早朝電話して断る。そんなわけで思わぬ時間ができたので、午後から軽いコラムでも書こうかな。

ところで、午後2時から<日本アマチュアゴルフ選手権>の中継があった。なんと、フジテレビで3時間に亘ってである。この大会が全5日間も放映されたことはないし、ましてこの予選の段階でなんて前例がなかったと思う。すべては石川遼クンへの注目度が高いという証左でもある。
確かに彼は素晴らしいゴルフをする上に人間的な魅力もある。15歳でありながら、あの飛距離を見ただけでも大きな可能性を期待する人は多い。私も千葉カントリーの関東アマを観戦に行き、彼の魅力をじかに見てきた。久しく忘れていたヒーローが現れたのだ、ファンが騒ぐのはもっともである。
気になったことがあった、テレビを観ていてである。今日は石川遼クンのプレーに精彩がない、ミスを連発していた。彼についていた水巻プロがこう言った。
「まだコースの攻め方がわかってない。何でも旗に直線的すぎる。私がキャディーをやって教えてやりたい」
その瞬間「おいおい、やめてよ、、」と思った。15歳の少年に枯れたオジサンゴルフを教えられてはたまらない。今はひたすら一直線にカップを見ているからいいのだ。彼のゴルフは<イノセント・ゴルフ>、マスターズの優勝を夢見る少年を変にいじって無限の可能性を摘み取り、こじんまりまとめてほしくはないのだ。実際、タイガーもミケルソンもそうしてアマの頂点に立ち、プロ入りしてから技を磨いてきた。高校に入学したばかりの野球少年に毎日フォークボールを教えるようなものだろう。

そうして考えてみると、過去に幾多の素晴らしい才能をもった少年少女がいたに違いないが、周囲にいじくりまわされて潰れていったものも数多くいるんだろうな、、石川遼がRyo Ishikawaになって世界中で活躍する日が待ち遠しい。

                                                                                                                              • -