動画メモリー

よい香りの梅の花

春を探して外に出よう!

 暦をみると明日が「春分の日」で赤く表示されている。うるう年は通常の21日ではなく一日早まるようだ。いつ決まるかというと一年前の2月1日、国立天文台が『暦象年表』というものを作成し、それをもとに閣議で決定され官報で発表するんだそうだ。そんな面倒な手続きがあったなんて知らなかったね。

 いずれにしても名実共に「春」となるわけだ。その前後3日をお彼岸と呼ぶ。親友の富山の住職から教わったところでは、煩悩や迷いそれに偽善に満ち満ちたこの世をこちら側の岸「此岸(しがん)」と言うのに対して、向う側の岸を煩悩を脱した悟りの境地という意味で「彼岸」と呼ぶのだそうだ。
 彼岸と言えば昔はよくおふくろが手作りのお萩(はぎ)というか牡丹餅(ぼたもち)をつくっていたっけ。もちろん餡子(あんこ)からの100%自家製。学校も春休みだったので手伝わされた。ほかの家事を言われると気が向かなかったお手伝いも、こと食べ物になると喜んで手を出したりしたっけ。とにかく敗戦後の食料自給率の悪い頃だったからな。

 ところでお萩(はぎ)と牡丹餅(ぼたもち)の違いって何だ?こしあんを使ったのがおはぎで粒あんならぼたもちだろうな。あるいは米粒が残っているのがおはぎで、餅に餡子をまぶしたのがぼたもちなんだろう位に考えていたね。
 基本的に「いい加減」が座右の銘なんだけれど、それもどうかと思ったのでこの機会にちょっと調べてみたら実は両方とも同じもので、食べる時期が違うだけなんだと、、ヘ〜ェ、そうなんだ、全く知らんかったね。牡丹餅というくらいだからこれは牡丹の季節にあずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたもので春のお彼岸に食べるもの。お萩は萩の季節、あずきの粒をその時節の萩になぞらえたもので、こちらは秋のお彼岸に食べるものとのことなんだって、、なぁんだ、食べる時期が違うってぇことかい。まぁ、なんでも食いものは理屈抜き黙って食べればいいんだけど、使い方を間違えると知ってる人からは「ン?」なんて顔されかねないからね、知らないより知ってたほうがいいかな、知識としてね。

 そんなことで、この間の日曜日の散歩中に見つけた「春」を一編にまとめてみました。