今年は阪神優勝かな??

カーネル・サンダースの呪いが解けたから


 大昔、江夏豊という稀代の名投手が見たくて甲子園球場に出かけたことがあった。運良く変則ダブルヘッダー(今はなくなったが)だったので、たしか大洋と巨人の3チームを一度に見ることができた。
 ワクワクの私が座った席は一塁側内野席の最前列だったが、外野席の境目あたりだったので登板する投手が肩慣らしでウオームアップするブルペンのまん前だった。なんとお目当ての江夏投手が登場し、汗が飛んでくるような位置でそのボールを見ることができた。全盛期、もちろん抑えに回る前の彼は、軽く放ってるはずなのに鋭い回転の速球を相手のミットに投げ込んでいたことがまざまざと眼に浮かぶ。あれから30年以上も甲子園とはご無沙汰だな。
 間もなくプロ野球が開幕する。長年の条件反射でゴルフのマスターズと野球の開幕戦が近づくと、胸が初恋でもした時のようにドキドキする。少年時代に戻れる数少ない瞬間なのだろう。
 甲子園球場1924年に日本で最初の大規模野球専用競技場として誕生した。この年は十二支の最初の組み合わせに当たる甲子年(きのえねのとし)だったので、どうだい甲子園大運動場という名前にしようじゃないかてなことで親会社の阪神電鉄命名したらしい。それが今年は大改修中でトレードマークだった外壁の蔦もなくなり、レンガ作りのシャレた外観になるなどあっちこっち手を加えられたようだ。
 今日のニュースで知ったのだが、その改修された甲子園の2階内野通路に開店する「ケンタッキーフライドチキン」の前に、かつて例のカーネル・サンダースの立像があったんだそうだ。もちろん私は見たことがないが、1985年だったかな阪神タイガースが日本一になった年に興奮したファンがこの立像を道頓堀川に投げ込んだことはテレビで見て記憶にあった。当時の主砲ランディ・バースに見立てたのだろう。ところがその後、回収のため川を捜索したがカーネル・サンダースは見つからなかった。そんなもの投げ込むなんていかにも大阪人ぽいが、見つからないと優勝できないタイガースを「あれはカーネル・サンダースの呪いやで」というのもまた関西人か、おもろい発想やね。
 で、改修された2階内野通路の「ケンタッキーフライドチキン」の前に新たなカーネル・サンダースの像ができたんだと。これで阪神優勝日本一復活!という筋書きができて大阪の人たちはめでたいこっちゃで、サンダースはんたのんまっせと期待してるんだとか。
 ということで今日の写真は町を散歩していたら見かけたカーネル・サンダースの立像、しかも三体並んで…。三人いるからサンダース?いやいや三ダースなら36人要るな、、。ここはあるスーパーの二階バルコニーで、近くにケンタッキーフライドチキンは見当たらない。なぜここにあるのかどこから運んだのかもわからない。ひとつは道頓堀からそっと運んだなんて、、、そんなことないよね。